飲酒/酒気帯び運転叩きの考察

日本放送協会の21時台に流れていたニュースがワイドショー並みに低俗化していて驚愕。まぁ、昨日は閣下に驚愕したのだが。

低俗な報道とはコレだ。ちら見しただけで大いに落胆したのでよく分からんが、趣旨はこんなとこだろう。

追突事故で子供を失った被害者夫婦に子供が生まれました。飲酒運転は根絶しましょう。

ハァ?昔は東名飲酒追突事故、最近は福岡飲酒追突事故、被害者が乳幼児と両親、センセーショナルさには私に限らず、反吐が出る思いの識者も多いであろう。


念のために予め述べておくが、飲酒運転は悪である。現在の自動車社会*1において、私はこれを否定するわけではない。現在かつ日本における自動車を取り巻く環境においてというエクスキューズ付きで限定的に同意するだけだ。


死亡事故の原因は何だ?何故無くならない。そう報道されている。ならば、多数を占める事故原因から重点的に問題を取り除く交通安全活動が行われているのか。構造的要因があるならば中長期的視点で改革されるべく関係者は動いているのか。

少なくとも分別ある大人であれば、あれほどの飲酒叩き報道を目にすれば、この程度の考察はあってしかるべきだと指摘しておく。

*1:交通戦争とかコレとか死語ですね